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スルガ銀「行員が偽装に積極的関与」、第三者委が認定 最高幹部そろって退陣へ
2018年09月07日 15時37分

シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズが経営破綻した問題で、物件所有者(オーナー)に対する融資に際し、スルガ銀行の複数の行員が審査書類の改ざんを認識していたと言われる。この他にも投資用の不動産関連融資での不正が相次ぎ指摘されるなか、真相究明を進めていた第三者委員会は9月7日、「行員の一部が偽装に積極的に関与していた」と認定する報告書をまとめた。

第三者委の委員長は中村直人弁護士。5月15日に発足し、スルガ銀行の幹部や融資担当職員らへのヒアリングや資料調査を進めていた。

シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズが経営破綻した問題で、物件所有者(オーナー)に対する融資に際し、スルガ銀行の複数の行員が審査書類の改ざんを認識していたと言われる。この他にも投資用の不動産関連融資での不正が相次ぎ指摘されるなか、真相究明を進めていた第三者委員会は9月7日、「行員の一部が偽装に積極的に関与していた」と認定する報告書をまとめた。

第三者委の委員長は中村直人弁護士。5月15日に発足し、スルガ銀行の幹部や融資担当職員らへのヒアリングや資料調査を進めていた。

●「支店長も直接関与」

報告書(要旨)は「偽装を黙認した融資業務を行うことに多くの営業職員が関与し、かつ、一部では営業職員自らが偽装に積極的に関与していたものと認められる」と指摘。また、「所属長(支店長)レベルでも、一部の偽装行為については、そもそも所属長が直接関与していたことが認められる」として、責任が現場担当者レベルにとどまらないことを示した。

スルガ銀行は9月7日開催の取締役会で、一連の問題を防げなかった責任を明確化するため、創業家出身の岡野光喜会長(73)をはじめ、同じく代表権をもつ米山明広社長(52)、白井稔彦専務(64)もそろって退任することを決めた。

●米資産運用会社、スルガ銀行株を一部売却

スルガ銀行に対する株式市場の評価は厳しい。2018年1月に2500円台だったのが、複数の不正や問題が伝えられるたびに下がり、8月23日には年初来安値となる557円をつけた(終値ベース)。スルガ銀行が6月に開いた定時総会では、株主から「誠意をもって対応し、早く株価が上がる努力を経営陣にお願いしたい」といった声も上がっていた。

9月6日には、巨額の資金を運用することで知られる米資産運用会社の日本法人「ブラックロック・ジャパン」がスルガ銀行株の保有分の半分近くを売却したことが、関東財務局に提出された大量保有報告書により明らかになった。投資家の売り注文を誘い、9月7日は取引時間中に一時、543円まで下がった(9月7日の終値は569円)。

(弁護士ドットコムニュース)

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