この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
ご相談者は、約20年以上にわたり、アコムとの間で借り入れと返済を繰り返しており、ご相談時には約80万円ほどの負債がありました。TVのCMで自身にも過払い金があるのではないかと思い、ご相談に来られました。また、一番最初に借り入れをした当時の利率は29%ほどであった記憶とのことでした。ご相談者のお話からすれば、適正な利率で引き直して計算すれば、十分に過払い金が発生していることが推測できたため、ご依頼となりました。
解決への流れ
弁護士がアコムに問い合わせをして取引履歴を取り寄せたところ、やはり借り入れ当初の利率は29%という利息制限法所定の利率を大幅に超過する違法取引でした。そこで、すべての取引を利息制限法所定の利率にて引き直して計算してみたところ、200万円の過払い金が発生していました。過払い金が発生しているということは、現在アコムに対して負っている80万円の負債も払う必要がないということになります。弁護士はアコムに対して、不当利得返還請求訴訟を提起し、裁判上の和解で200万円を回収することができました。ご相談者は80万円の借金がなくなったばかりか、200万円も手元に返ってきたのですから、非常に喜んでおられました。
平成20年ころよりも前から、消費者金融、クレジットカード会社からキャッシングをしていた人は、当時は利息が高かった関係で、過払い金が発生している可能性があります。現在負債が残っている人でも、過払い金の発生により負債が消えることになります。もちろん、完済している人も、完済してから10年が経過していなければ請求できます。このような取引がある人は、ぜひ弁護士にご相談ください。