この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
依頼者は、信号機により交通整理されている十字路交差点の右折車線の先頭に停車し、対面信号機の灯火が赤色から右矢印に変わったのを確認して交差点に右折進入したところ、対向車線を直進してきた相手方車両と衝突した。相手方は、自車の対面信号機の灯火は青色であったと主張し、損害賠償請求訴訟を提起した。
解決への流れ
法廷における事故当事者双方の尋問の結果、双方の車両の衝突位置や衝突後の停止位置などの事故状況に関する依頼者の供述は事故当時の客観的状況と合致しているのに対し、相手方の供述は客観的事実と整合しなかった。その結果、相手方が赤信号で交差点に進入したと判断され、依頼者に有利な過失割合に基づく判決となった。
当事者双方の対面信号機の灯火が主な争点であり、ドライブレコーダーの画像や目撃証言等の直接的な証拠が何もない事案でしたが、当事者双方に事故発生状況を詳細に答えさせることにより、相手方の供述の矛盾を裁判官に印象づけることができ、有利な判決につながったと考えられます。