犯罪・刑事事件の解決事例
#不倫・浮気 . #慰謝料

携帯2つを操って偽装

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森 仁至 弁護士が解決
所属事務所森法律事務所
所在地東京都 中央区

この事例の依頼主

20代 女性

相談前の状況

1.25歳女性A子さんと30歳男性B男さん(イケメンのスポーツマン)とが、結婚の約束をしてA子さんの両親にも会って了解を取って、同棲を開始しました。しかし2ヶ月くらい経ったときに、B男さんから、母が承知せず一旦家から出てもらえとのメールが来たと言って、同棲は打ち切りとなりました。ところがその後、このメールはB男さんが携帯を2つ持っていて、自身が作成した偽メールと分かりました。更にB男さんはA子さんと同棲中に他の女性と肉体関係を持ち、しかも複数の女性と関係していることが判明しました。A子さんがこれを問い正したところ、B男さんは怒ってA子さんを無理矢理駅まで送り出して、その後メールも電話も受け付けなくなりました。2.すなわちB男さんはA子さんと結婚する約束をして肉体関係を持ち、しかしその間、他の女性と肉体関係を継続していたのです。

解決への流れ

1.私はA子さんの涙ながらの話しを聞き、B男さんから来た「もう会わない」という冷たいメールを見て、しみじみ気の毒と思いました。2.私はA子さん代理人となって、B男さんに、まず電話と手紙で貞操権を始めとする人格権を侵害し、多大な精神的苦痛と体調悪化を与えたことを告げて損害賠償支払いを求めました。B男さんは最初は「申し訳ない。支払います」と返事はするのですが、実際にはたった1回数万円を払っただけで、こちらが要求する支払確約書を一向によこしません。強く督促すると、「必ず払う」と言いますが、実際は一月遅れ、二月遅れで少額を振り込んでくる状態で、全く反省と謝罪つまり誠意が見えません。3.B男さんの状況を調べましたら、しっかりした会社の正社員でした。これなら裁判を起こす意味があると考えて、裁判所に損害賠償の訴えを起こしました。A子さんに対する多大な精神的苦痛と体調悪化を招いたことの損害賠償を請求する裁判です。請求額は290万円です。これは日本の判例からするとかなり高額で、本当は無理があります。しかしA子さんがどうしても請求したいというのでこれを訴状の請求額としました。裁判を開始して、幸運な展開となって、結論として290万円全額を勝訴しました。その後この判決でB男さんの給料を差し押さえて、毎月取り立てました。差し押さえの効果として毎月とボーナス時に取り立てて3年弱で290万円全部を回収しました。

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森 仁至 弁護士からのコメント

初めて相談に見えたとき、A子さんは心労にやつれて25歳の若い女性とは思えない曇ったお顔でした。ところが裁判に完全に勝訴して確定したときには、元気はつらつ、お顔もつやつやと輝いて、この人こんなに綺麗だったかと内心驚きました。心の状態がこれ程に人の表情まで変えることに改めて感じ入りました。