この事例の依頼主
30代 女性
自動車を運転中に、信号待ちで停車していたところに突然、後続車が追突してきました。治療を継続し、事前認定によって14級併合の後遺障害等級の認定を受け、保険会社と示談の話を進めていました。ここまでは順調だったのですが、保険会社から提示された損害賠償額をみて、私のずっと続いて治らないこの痛みと、辛い思いはこれだけの金額にしかならないのか?と納得することができず、ご相談の電話をいただきました。
ご相談の電話をいただいた翌日に、弁護士(裁判所)基準での算定結果を報告。金額が増える可能性が十分にあったため、ご依頼されることになりました。保険会社との交渉の結果、示談金が224万0194円増額し解決となりました。【解決内容】治 療 期 間 通院期間221日 実通院日数114日後 遺 障 害 併合14級認定(前)…保険会社提示額(後)…最終解決示談額(増)…増額金額治療費 (前)¥1,132,452 (後)¥1,132,452 (増)0通院交通費 (前)¥35,610 (後)¥41,019 (増)¥5,409雑費 (前)¥0 (後)¥5,400 (増)¥5,400休業補償 (前)¥342,000 (後)¥1,324,127 (増)¥982,127入通院慰謝料 (前)¥729,100 (後)¥934,000 (増)¥204,900逸失利益 (前)¥423,812 (後)¥766,170 (増)¥342,358後遺障害慰謝料 (前)¥400,000 (後)¥1,100,000 (増)¥700,000損害合計 (前)¥3,062,974 (後)¥5,303,168 (増)¥2,240,194既払額 -¥1,132,452総損害合計 (前)¥1,930,522 (後)¥4,170,716 (増)¥2,240,194
この事案は、依頼者が、主婦、いわゆる家事従事者であったため、保険会社の提示は、自賠責保険基準の日額5700円をベースとした示談提示でした。主婦は、サラリーマンのように、会社から給料が支給されているわけではありませんが、主婦も立派なお仕事、年収として換算すると353万9300円になります。(賃金センサス平成25年参照)これをもとに算定すると、353万9300円÷365日≒9697円となり、保険会社提示の5700円と比較すると、約4000円も高額になるのです。また、後遺障害については、ただ、金額の交渉をするだけではなく、被害者がどれだけの辛い症状を負っていて今後、どのような不利益などが発生する可能性があるか、一般的なことだけでなく、被害者の性別や年齢、家族構成に基づいた日常生活への影響なども考慮して合理的な主張を行いました。