この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
ご主人の定年退職を数ヶ月後に控えていた奥様からのご相談でした。ご主人にはすでに離婚の意思を伝えていましたが、取り合ってもらえないとのことでご相談に来られました。ご主人は外でのお仕事、奥様は家事と子育てに忙しく過ごされてきましたが、ご主人の退職を機に別々の道を歩みたいとのご希望でした。お子様方はすでに独立しており、これから徐々に老後に向かう人生を考え直したいとのことでした。何回かのご相談を経て、想定されるリスクもご説明のうえ、離婚調停の申立てからご依頼を受けました。
解決への流れ
ご主人はこちらの主張する離婚原因について否定されましたが、そのことを裏付ける資料等を提出すると、離婚もやむを得ないものと応じられました。また、離婚に伴う財産分与についても、事前に財産調査等の準備をしていましたので、すべて公平に分配して頂くことができました。退職金については、調停が成立した時点では支給されていなかったのですが、事前に見込み額の資料を提出して頂いたうえ、実際に支給された後に結婚期間に応じた部分を分与して頂き、結果的に財産分与として約2000万円の交付を確保することができました。
離婚後の生活について心配されることは当然のことと思います。できることとできないこと、できるためには何が必要なのかをきちんとご説明したうえで、可能な限りご希望に添った解決を目指すことが弁護士の仕事だと考えています。